30代、未経験からITエンジニアに転職(その3)

入社後は研修がありました。内容は、

「自分で何かを作る」

とてもシンプルですが、始めは楽しみしかありませんでした。ここから自分のエンジニア人生が始まる。積み上げていくんだ、と。一ヶ月、三ヶ月、半年経つうちに同期で早い人はプロジェクトにアサインされていき、研修生が一人、また一人と卒業していく。現実として、同期との差が浮き彫りになる。情報系の専門学校や大学、大学院で学んで来た人達は本当に優秀で、作ろうとする物から作り方、作業効率、スピード何から何までレベルが違う。。

しかし、覚悟の上でここまで来たんじゃないか、と自分を奮い立たせます。先輩だけでなく、同期にも教えを乞い、何とか研修でTwitterもどきを完成させました。

入社前にYouTubeやUdemyで動画を見ながらシステムを作ったり、コーポレートサイトの模写などはしたことはあったけど、一から自分で設計し、コーディング、テストをするのは初めてで、かなり苦戦しました。

そして、なんとかIT企業に入ることが出来た僕は、研修とは別に隙間時間を利用して知識を詰め込みました。半年後、やっと研修が終わり実際のプロジェクトに配属されました。

java silverや応用情報を取得し、それなりに武装したつもりでいましたが、実際の業務ではまるで歯が立ちません。資格取得は無駄とまでは言いませんが、実務ではほとんど役に立ちません。

一方で優秀な同期は淡々と業務をこなしていく。。

焦り、無力感、絶望、マイナスな感情が後から後から湧き上がってくるようになりました。

加えて、毎日出勤していた病院勤務時代とは違い、リモート勤務で1年間ほとんど家から出ることもなくなったせいか、なんとなく無気力な状態になりました。

「このままではマズい。。」

体力的にも衰えを感じていた僕はジムに通うようになりました。マシンでの筋トレは前から興味があったし、ジムへ行くと受付の方やトレーナーさんと会話することもあるので、気分も明るくなりました。(思い返してみれば、まさに孤独でした。他人との触れ合いに飢えていたのかもしれません。笑)

効果はすぐに現れました。

まず、トレーニング中はトレーニングに集中しているので、仕事の事を忘れられる。そして、日光に当たるようになったせいか、体が軽くなりました。人と話すことが増えて気持ちが明るくなリました(マイナス思考がなくなった)。

何故自分があんなにマイナス思考に陥っていたのか不思議なほど、いいことづくしでした。

テレビなんかで目にしたことはありましたが、この経験をしてから、やはり運動と日光は人間が生きる上で欠かせないものなのだと強く意識するようになりました。

なるべく人と会う予定を入れたり、日光に当たるために毎日散歩するようになりました。

孤独って恐ろしい。

続く

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